TED Prize City 2.0: A question worth asking from a Japanese national

This year’s TED Prize is not for a person but an idea: City 2.0.

At TEDxSummit in Doha, I shared “a question worth asking”, instead of an idea worth spreading, with the TED global community.

I have freaking no clue. No idea worth spreading… I simply wanted to toss my question to the world as Japan needs help devastatedly.

I and most of Japanese just do whatever they can right now. Even if we envision something for the better future in a positive manner and create strategies, everything is uncertain.

The issues in Japan truly throw a philosophical question to us.

“What do we live for?”

Is it really important to rebuild the city 2.0 or 3.0 whatsoever in the Tohoku region that will always be affected by tsunami and quake every hundreds years AND is being damaged by radiation? (note: as long as we live on this planet, natural threats occur to us anywhere in any cases. I believe each of us can choose where to live, from the coastal area to high mountains to the desert.)

Does it really matter to increase job opportunities and revitalize economy for us humans to live happily?

Isn’t there REALLY a way of living besides what we do now with money, education system, food chain, etc…?

Nevertheless, we do what we can do for Tohoku and our country, building new communities, inspiring each other, launching new projects.

That’s life. I’m optimistic, but facing the question.

TEDxTokyoの組織論的舞台裏

TEDxTokyo という得体の知れないもの。

そのチームを繋ぐkey roleをしている得たいの知れないワタシ。

実のところ、自分がTEDxTokyoに関わるようになったのは、TEDを知っていたからでも、TEDtalksに感銘を受けていたからでもない。そもそも私が最初に出会ったのは、TEDxTokyo Co-founder の Toddと、まだまったく形がなかったTEDxTokyoという概念だった。それから、「母体がアメリカ西海岸発祥のTEDってものなんだよ。」と彼に教えてもらった。

じゃあ、どうしてTEDxTokyoをやることになったのかというと、純粋に「組織論の実験場」になる♪(* ̄ー ̄)v!!!という思いからだった。なんとも応用(人文)科学系院生活終了間もなかった(と言っても1年経過していたけど)人らしい発想。

以前ブログにも書いたように、私は、現行の西洋哲学に裏打ちされたパラダイムから端を発する「組織学」とは違った組織論がすでに展開されつつあると感じていたし、さらに押し進めた新しい形の組織を創ってみたいという欲求があった。「TEDxTokyoでそれが試せる!」というシグナルが、私をそこに飛び込ませた。

Toddとの出会いから1ヶ月後、当時スタンフォードより日本の大学にteaching exchangeで滞在していたカーラと一緒に、チームをスクラッチから作っていくという任務を遂行することとなった。Toddの家にあった何千という名刺の山と、彼がコツコツと貯めたプロフィールデータを1つ1つ整理し始め、連絡を取り、小さいイベントを開催し、徐々に黎明期コアチームを築いていった。それから2年半。私のTEDxTokyoチームデザインとコミュニティビルディングは終らない。

なんと言っても、十人十色な個々人が集まってボランティアベースでチームを作るのは大変。しかも、TEDxTokyoという蜜に吸い寄せられる蜂や蝶は一筋縄ではいかないキャラ立ち揃い。この人たちと信頼関係を築き(人間的にも能力的にも)、彼らの声を丹念に聴き、そしてリーダーとして声を発し(私はリーダーでもないんだけど、リーダーシップは発揮してる。リーダーという「人」と、リーダーシップという「能力を発揮する人」は別ものなんだと思う。)、それに耳を傾けてもらえるようになるには、love and care and persistence が必要。

具体的にどんなスキルセットが必要か、最近見えてきたので領域別に書いてみると、

  • 愛と信頼を育むコミュニケーション力
  • 組織デザイン力
  • 人のマネージメント力
  • 人の育成力
  • プロジェクト/タスク・マネージメント力
  • プロジェクト・ファシリテーション力
って感じでしょうか。

上記をさらにブレークダウンすることができるけど、それは次回に置いておく。

多くのリーダーに不足しているのは組織デザイン力。不足しているというより、そもそもその視点がないので、competency を伸ばしようがない。

Beware! なのは、プロジェクト・マネージメント力とヒューマンリソースマネージメント力はまったく違ったものだということ。前者ができると後者もできると思い込みがちだが、後者が抜け落ちている場合が少なくない。契約に基づき、明確な役職、責任、インセンティブが設定されている従来の組織であれば、プロマネ力だけでも力技で進んだりするんだけど、ボランティアベースで繋がり方がまったく違う組織内では、この両方を併せもっていることが特に大事で、片方だけが得意な人がリーダーになる場合は、別の人とツートップにして補完すること。あるいは、ヒューマンリソースマネージメント系を組織横断的に見ていくチームを別個作る(多くの会社組織はこれ)。ただ、ボランティアベースの場合にこのやり方をすると、組織が拡大すればするほど重荷になってしまうから、うまいハイブリッドポイントを見つける必要あり。

もう1つ鍵になるのは、マネージメント力(中央管理/監督)とファシリテーション力(自治を与えてエンパワメント)の二刀流であること。前者だけだとガチガチの組織風土になって結局コーポレートの二の舞になり、「じゃあなんでボランティアなの?」みたいなそもそも論になるし、後者だけだと、よくある情熱ありきで物事決まらない進まないの大混乱になる。TEDxTokyo に集まる人は基本、超高速なので、スピーディーかつリズミカルに結果を出していくプロセスデザインをしないと中だるみになる。あとは、アウトプット量が莫大なので速くないと追いつかないってのがそもそもある。今更言うまでもないけど、どんなものを生み出す(製造/生成)組織かで、集まる人も変わるし、組織文化も変わっていく。

In any cases, リーダーに必要不可欠!なものとして絞り込むならば、

  • 愛と信頼を育むコミュニケーション力
  • 組織デザイン力
  • 人の育成力
  • プロジェクト・ファシリテーション力

の4つかな〜。

人のマネージメントと、プロジェクト/タスクマネージメントは、チームメンバーに任せていい。

リーダーは火や風っぽい人が主流だしパワフルだけど、水や土っぽい人もいい気がするんだよねー。(すごい抽象論に一気にすっ飛びました。)全部の要素があればベストだけど、これからは後者のニーズが増えるのでは。

話を戻して、忘れてはならないこと。

TEDxTokyoという得体の知れない組織が、得体の知れないアウトプットを世に送り出し成功し出している秘訣は、TEDのプラットフォームとそこが提供するプログラムをうまい具合に有効活用してること。揺るがぬ哲学と世界観がある。TEDx ライセンサーは、そこを創る必要はもうない。(これが足枷になることもあるが。)

TEDにとっても、TEDxというスキームがなければ自らの哲学を実践に落とし込むことができないので、見事な相互依存ができている。TEDx 組織はTEDに依っているし、その逆もまた然り。自然の生態系に見られる共生によく似ている。これがTEDという新しい組織モデルの旨味。(注:TEDの組織モデルと、各TEDx の組織モデルは共通点はあるがまったく異なるもの。TEDは材料の一部と足場を用意してくれているけれど、実際に土を掘り起こし、土台を固め、設計図を引き、組み立てていくのはローカルのTEDx のリーダーの理念に依る。TEDは木の幹であり、枝葉がどのような形でどのようにして伸びていくかは太陽や水任せ、という感じ。)

そして、TEDxTokyoの成功の一翼は、明確なリーダー、Co-founders の Todd & Patrick の存在。なにより、彼等は信頼され愛されている。ここが1番大事。「まー、しょーがねーからついてってやるか!」と「うわ、この人まじヤヴァイ、やっぱすげーな!」を両方味わえる旨味度が高いリーダー。ちなみにPatrickは火と風を両方持ってて、それだけでも素晴らしいのだけど(普通は火だけとか風だけ)、Toddが土っぽいので絶妙なカップリング。たまに、火が燃え移って地面も火柱上げてるけど(笑)。そこに今度は風が吹いて、火が消し止められる。

これからの組織は、誰でもがリーダーシップを取るエンパワメント型、組織構造はネットワーク型で、collaborative なやり方がますますトレンドになる。しかし、それでも大きなビジョンを打ち出す/まとめるリーダーシップは要る。テントを立てるには、どんな形にしろ、ポールの本数や力点の数は変われど、支点が肝になる。支点って、どっか上の方に飛び出てるもんじゃないんだよね。リーダーも一緒。前に出て引っぱっているだけがリーダーではない。力学の問題と組織論は似ているかもしれない。

11月30日に自分ファンドレーザーします!

TEDxTokyo のオペレーションディレクター、TEDxTokyo yz の代表として活動して2年弱となりました。TEDx は単発/瞬間的ではあれど、多くの人のエネルギーを集める契機となるカンファレンス/イベントです。

その運営を基軸として、

  • おかしなお金の回り方
  • おかしな国の動かし方
  • おかしな学校教育
  • おかしな医療制度
  • おかしな会社勤め
  • 毎日疲れちゃうな〜
  • 東京混み過ぎじゃない?
  • 赤ちゃん育てにくいわよねぇ
  • やりたいことやれてねーなー
  • そもそも働くってなに?

など、「?」を「uh huh!」に変えていくためのアクション・コミュニティーを創る、という私のビジョンを具現化するためにやっている大きなプロボノプロジェクトです。

地球に生きる私たち人間、特にこの愛しき島国に生まれついた自分たちが、おもしろおかしく幸せに生きていくためにはどうしたらいいだろうか、という私なりのアイディアを形にしていっています。

へー!おもしいことしてるね!ということで、TEDが初めて「女性の生み出す未来」というテーマで、12月7,8日にアメリカ、ワシントンD.C.にて開催する TEDWomen に招待されました。

今さらフェミニズム?男女平等?女性起業家?なになに?

と思う人もいるかもしれない。

でも、現実問題「女性」というテーマは世界的に見てまだまだ大きいんだと思います。社会的、経済的、宗教的、生理学的、身体的、、、、な視点から言って。こういった切り分けや既存の概念を越えた、女性のありのままを伝える場がTEDWomen であることを期待しています。

で。

この栄誉あるオファーを受けたい!

とは言っても先立つものが必要です。

そこで、11月30日は31歳の誕生日なので、その1週間後の12月6日に旅立つ私にプレゼントとして、渡航費及び滞在費をサポートしてはいただけないだろうか、とファンドレージングお誕生日会を開くことにしました。なんとちょうどいいタイミングにお誕生日がやって来るのだろう!なんとずる賢い私(fundraiser culture Bay Area で培ったポジティブマインドと受け取っていただければ幸い)。

かわいい子には旅をさせろじゃないですが、日本女子力を世界に!ということで、お誕生日を一緒にお祝いしていただけたら嬉しいです。

場所:TBA (都内某所)

時間:夜(多分19〜22時くらい)

目的:お誕生日会及び、TEDWomen参加の渡航滞在費をお誕生日プレゼントとしていただく(爆)

内容:企みちう

ご興味のある奇特な方はコメント、メールください。

ツイッター @nafnaf

よろしくでーす。

ワークショップのデザイン

先週木曜日に行なわれた green drinks へゲストスピーカーの1人として呼んでいただきました。テーマはこのブログエントリーと同じ「ワークショップのデザイン」。「ワークショップ的なデザインの仕方でプロジェクトを回す例」としてTEDxTokyoTEDxTokyo yz の “how” の部分をかいつまんで話しました。

モデレーターのYoshから事前にもらっていた質問は3つ。それに対して3つのグラフィックを描きました。

(1)コミュニケーションプロセスデザインって何ですか?

コミュニケーション、プロセス、デザインとは、

「自分のやりたいことを3つのキーワードで表現したらどうなる?」

と問われたら答えとなるエッセンスです。それを繋げて自分の職業名にしただけ。こういう分野や職業がもともとあったわけではなく、ロールモデルがいるわけでもなく。想い描くままにアイディアを形にしている段階です。仕事を始めた頃は、経験も何もない自分が「コミュニケーションプロセスデザイナー」と名乗る自信がありませんでしたし、言ったところでわかってもらえないだろうなぁという不安もあった。だから、「組織開発系コンサルタントです」とか「戦略人材育成やっています」とか「異文化コミュニケーションのトレーニングします」とか「キャリアカウンセリングしてます」とか、聴き手がわかる既存の言葉をとっかえひっかえ使って説明していました。

でも、4ヶ月くらいが経った時に

「言っちゃったもん勝ちじゃない?」

とはたと気づき、コミュニケーションプロセスデザイナーと名乗り出すようになりました。こちらが言ってしまえば、人は私のことをそう認識し、その道のプロとして扱うようになります。周りからの認識や期待に応じ、自我はそれに合わせて行動しようとするので、言ってみれば、自分の夢を叶えるために社会心理学的な他己像とアイデンティティーの関係性を逆手に取った感じです。

コミュニケーションプロセスデザイナーの詳細については別のエントリーで。

次の質問。

(2)いい空気が流れるプロジェクトメンバーを見つける秘訣は?

私がディレクターを務める TEDxTokyo、そして代表をしている TEDxTokyo yz は、「TED」というグローバルムーブメントになっている明確なブランドがあります。TEDからライセンスを取得した独立任意団体が TEDxTokyo および TEDxTokyo yz です。だから、TEDのことを知っていたり、TEDx に関わってみたいと考えている人という時点でマッチングの可能性が高い。自分たちと仲間としてやっていける人かどうかを見極めるのに、自分の組織(会社でもチームでもグループでも)のコンセプトやブランディングを明確に打ち出すことは重要です。その土壌があってこそ、その他の仕組み作りがスムーズにいきます。戦略は大きく3つ。

  1. 人的リソースを最大限活かす(例:信頼している人に「これぞ!」という人を推薦してもらう)
  2. 組織デザイン(例:求める人材を獲得するための適切なアンケートの作成;目指すものと一致した組織風土を維持;組織風土に合った日々の活動プロセスや意思決定方法を選択;これを常に振り返り、改善/調整していく)
  3. コミュニケーション力(例:メールベースで信頼を構築するための文字対話のスキル)

これについても、別途さらに詳しく書こうと思ってます。

最後の質問です。

(3)多様なメンバーを同じ目的に向かって前に進めるにはどうしたらいい?

氷山のモデルを拝借してみました。人間が意識している部分は海面に出ている氷山の一角のようにほんの少しで、氷山のほとんどが海中に隠れているように、無意識と言われる茫洋たる領域があることを説明するモデルです。

これは組織デザインやワークショップデザインにも言えることだと思います。「私たちチームのビジョンはほにゃほにゃです」「今年のうちの会社の目標ははにゃはにゃです」と明文化されたものは意識の上にあるので氷山の見えてる部分。

次にそれらを達成するために起こしている実際のアクションがありますが、それは海面と海中両方にまたがります。つまり、意識できている部分もあるし、無意識になってしまっている行動もたくさんある。

そして、組織に所属するメンバー1人1人のニーズがあります。ここが一番意識されにくい。チームやグループの結成当初は、志を同じくして集まったと信じる人たちですが、いざ目標に向かってタスクを毎日こなすようになると、その方法論の違い、目標をどう解釈するかの違い、目標に対する情熱の違いなどが明るみになります。メンバー個々人がそれぞれ満足し、得たいと願うものを獲得しながら一つの組織としてのビジョンも追いかけていくには、日常的に微調整を図っていくことが不可欠。私のやり方は、細やかなコミュニケーションを取り続けることに尽きます。

これら3つのポイントは、ワークショップという一見「単発」のもの(長くても3〜7日間)をデザインするのにも共通して言えることです。

  • 何を目的としたワークショップで、
  • 誰に参加して欲しいかというコンセプトを明確にし、
  • 参加して欲しい人にちゃんとアピールするようなブランディングをし、
  • 参加者ターゲット層と、達成したい目的に沿ってプログラム全体の流れをデザインします。「ストーリー作り」をしましょう。
  • 徐々に細部に目を向けて、目標着地点に降りられるような最適なメソッドを選んでいきます。(体を動かすアイスブレーカー?ペアワークがいい?自然に出て行く?ワールドカフェ?フューチャーサーチ?独自のを作る?)
  • ワークショップをデザインするファシリテーター側の意図と、参加者の期待値を意識しながら、双方のニーズが満たされるようにします。双方が一致していなくても、2重の意味づけができるようにデザインすれば大丈夫。
  • ワークショップ当日に参加者の反応を観察し、その場に生まれ出る空気に合わせて変更/修正ができるように「余白」を残したプログラムにします。

ワークショップをデザインするのに、複数の人間が集まって何かをする時に一体どんなことが起こりうるか、人間の反応や組織の発達段階についての基礎知識を持っていると、とても助けになります。理論だけじゃどうにもならないのだけど、現場を見ていて不思議に思った人たちが研究して理論が生まれるので、現場にいる人たちは学者が作ってくれた知識をまた現場に戻して活用してあげるのが大事と思います。組織論や社会心理学、臨床心理学、文化人類学などを応用する場がワークショップデザイン!

TEDxTokyo yz ver.1.0 +

今年に入ってから TEDxTokyo yz という10〜30代に焦点を置いたTEDx イベント及びコミュニティ創りを始めています。

「なにそれ?」

という方は詳しくはこちら→ TEDxTokyo yzウェブサイト

ちなみに、「テッドエックストーキョーワイズィー」と読みます。

兄貴分イベントであるTEDxTokyo は generation X を主なターゲットにしたコミュニティです。ここに属する人のほとんどがすでになんらかの分野の先駆者、先達として何十年も活躍し、人的/経済的/物的リソースとネットワークを持っており、社会にアウトプットを出して多くの人に影響を与えています。

このTEDxTokyo の莫大なる資源を活かしていくには、より若い世代のコミュニティも必要じゃなかろうか!っていうか、うちらの世代こそより長い間この世に生きていくし、おもしろアイディアどんどん浮かぶし、エネルギーまだまだあるんだからイニシアチブ取ってこーぜ、ということで TEDxTokyo yz を立ち上げることになりました。1月には私1人だったけれど、3月末には10名前後のチームに育ちました。

先月19日にキックオフイベント、TEDxTokyo yz ver. 1.0 を青山学院の共催によって大盛況のなか終えました。ぱちぱちぱち。本当にみなさまありがとう!!!!! 10数名しかいなかったTEDxTokyo yz コアチームがこのキックオフイベントを以て、参加者、スピーカー、スポンサー、パートナー、当日運営メンバー、ustream視聴者などなどに囲まれて、200人に近いコミュニティへとメタモルフォーズ第1段階を遂げました。第2回は早ければ今夏には開催したいなぁ。コアチームメンバー募集中!興味のある人は naho@tedxtokyoyz.com まで♪

でも、TEDxTokyo yz コミュニティを回し始めたのって、断続的にTEDx イベントを開催する「イベント企画運営」が目的なのではありません。TEDみたいなかっこいい刺激的でエンターテインメントに富んだイベントを開催する、それだけでも実りあることですが、それだけでは、そこで止まってしまう。打ち上げ花火。せっかく打ち上げ花火を見に集まってくれた類い稀なる人びととのネットワークが、ゆる〜〜っと、それとな〜〜く作られた「ように」見えるけど、あとは放置プレー。「また来年の花火でね!」ではもったえない。

TEDxTokyo yz という名前のカンファレンス運営は単に手段でしか過ぎない、というのが私の見方。TEDが確立したブランドと、TEDx というグローバルコミュニティ構築のスキームは秀逸で、TEDx とそれに付随するキーワードにひっかかる人達のアンテナの張り具合は抜群。そして、TEDxTokyo が去年から培ってきた信頼と価値も日々成長しています。だから、TEDxTokyo yz という新たなる屋号を立てて、それに鼻をくんくんして寄ってくるおいしい若者達をざばーーっと大網漁のように捉えます。そこから、「TEDxTokyo yzに参加してますつながり」だけでは終わらない、メンバーシップとオーナーシップが芽生えるコミュニティへと形をぺたぺたこねこね整えていく。そのコミュニティから、未来のTEDxTokyo あるいはTED のスピーカーになっちゃうようなアクションプロジェクトを立ち上げていきたい。その大きなうねりのような社会システム/プロセスデザインをするのが私の計画です。こういったコミュニティ創り、新しい働き方/生き方を実行するためのプロセスデザインこそ、私の仕事「コミュニケーション・プロセス・デザイン」の中核を成します。

肝は、

  1. 定期的、継続的にTEDxTokyo yz イベントを様々なフォーマット、規模感、テーマでやっていくこと。
  2. TEDxTokyo yz イベントと次のイベントの間に流れる日々の中で、イベント参加者のネットワークが「才能ある人の烏合の衆」に陥ることなく、地に足着いた「生活」「社会」にグイっと食い込めるようなものを生み出すハブにしていくこと。(これはTEDxTokyo yz という名前を掲げる必要はないので、掲げない。)

生まれてから5ヶ月の取り組みです。これからどうなるか。秋には2の方の実験第1弾を打つ予定なので乞うご期待!

TEDxTokyo 2010 and BEYOND

TED2010 始まりましたね。今夜ストリーミング見る時間あるかなぁ。

TEDが「世界中の誰もがTEDみたいなイベントをやって脳内活性化しちゃって、どんどん世の中変えちゃって!」という想いのもとに始めたTEDx Program。TEDxイベントはいまや五大陸すべてで何百と行なわれていますが、TEDxTokyoはその中でもリーディングエッジにいて、TED本体と日々ディスカッションをくり返しながら新しい実験を試みる、TEDx のラボ的立ち位置にあります。

前のブログに去年のTEDxTokyo 2009発起イベントについて書いてたのを”retweet”。

快楽的シコウ

今年もまた、TEDxTokyo 2010 準備が始まります。テーマはHit Reset。パトリックとトッドがTED2010から何を持って帰って来てくれるか、soooo looking forward to learning what they’ll have got.

新しいチームメンバーも続々と加入しているし。

5月15日まで駆け抜けて、また未来館で華麗で驚愕のエンターテインメント “brain spa” をお届けします。

メインイベント後は、TEDxTokyoの新たなるプロジェクトも始動させますよ。私の周りのgenerations(10〜30代)でよりオープンにデザインしていくつもりです。

アウトプットのイベントそのものだけでなく、イベントを作り上げるプロセス自体も即興デザインしていく。「新しいイベントプランニング方法」の提案までできたらいいな〜、というメタ野望も画策。

何が出来上がるか、Lots to cook!

TEDxTokyo 新年会

1月15日、恵比寿のMLB CafeにてTEDxTokyoの新年会をしました。ガーデンプレースの向かいにある瀟酒な建物。ドアをくぐり、コートチェックと受付を済ませ、重厚な階段を上ると視界がパッと開け、高く抜けた天井と360度の壁一面を覆う円形の巨大スクリーンから放たれる光に目を奪われます。

集まった人は省庁、大使館、行政、教育、企業、NPO、フィランソロピスト、アーティスト、リサーチャー、教授、フリーランス、起業家、学生、建築家、デザイナー、エンジニア、僧侶、ヨーギなどなどなど盛りだくさん。2009年5月22日にお台場の未来館にて開催したlaunch eventに参加してくださった方々から、「で、TEDxTokyoって一体何なわけ?」を知るために来て下さった方まで。

今回の新年会の主旨は、去年創り始め、日に日に増幅していく有機的組織体TEDxTokyoが、第2回(今年の5月15日)までの折り返し地点にたったこの1月に、コミュニティー全体で集まれる場を持ちましょうということ。おかげさまで、立派な大人たちが目をキラキラさせて夢中になって語り合う、笑顔全開の空間になりました。

私がTEDxTokyoと出会ったのは去年の1月24日。ちょうど1年前になります。サンフランシスコから帰国し、日本で就職活動をしつつ、フリーランスで働くことも視野に入れていたので、しょっちゅうネットワーキングの場に顔を出していました。1月24日は青山にあるアナハイム大学で “Indigenous Management: Territory Mapping” というワークショップがあり、そこで出会ったのがTEDxTokyo創始者の1人、トッド。その日は10分程度話しただけだったけれど、翌週には彼の家に行って一緒に活動し始めてました。カリフォルニア帰りにもかかわらず私はその時TEDのことを知らず、「TEDxTokyoというものを今年の5月にするんだよ」というトッドの話に何かを感じて、即座に関わっていくことと、フリーでやっていくことを決めました。人生におけるターニングポイントで、大きな決断を下す際に必要な直観的な合図をくれるのは、いつも特別な存在との出会い。トッドはまさにそうでした。嗅覚が働くってのはこういうこと。

2009年2月はトッドが何者で、TEDとTEDxTokyoが何なのかひたすら試行錯誤で学ぶ日々(笑)。3月にTEDxTokyoを企画運営していくコアチームを本格始動させ、膨大な量のタスクと怒濤のプロマネが4月5月とぶっ続き、5月22日の奇跡のようなlaunchイベント成功。最初はTEDすら知らなかったのに、数ヶ月後には「TEDxTokyoの人」になってました。そういうもんだよね。

現在はTEDxTokyoコミュニティーから広がっていったネットワークをもとに少しずつお仕事をしています。さらに、新年会を皮切りに、昔からの自分のコミュニティーとTEDxTokyoを繋いでいく作業を始めました。

私たちTEDxTokyoチームにとっても実験だった新年会が無事に終わり、TEDxTokyo 2010 Hit Resetへの期待と躍動感が沸き出し、いよいよ5月15日に向けて実働開始です。オペレーション・ディレクターとしてイベントプランニングしたり、運営チームの組織力を上げるためのデザインをしたり、実務をこなすサブチームの管理をしたり、翻訳チームでTED及びTEDxTokyo talkの字幕付けやったり、新たなるチャレンジでYoung TEDxTokyoプロジェクトを発足したり、さらにはここから派生する仕事を伸ばしたり、今年もTEDxTokyo創りに勤しんでいきたいと思います。