Dive into Your Deep Ocean

In Tokyo, Japan, I throw a workshop called, “Visualize Your Process.” It consists of three weekday evening classes. Each has three hours. In total 9 hours.

In my practice, “Communication Process Design,” it’s essential to explore deep inside of self and find out how one communicates with others as well as within oneself. In order to discover it, visualization is one of the powerful methods. The term “visualization” might remind you of drawing and painting. Yet, in my opinion, visualization includes simple thinking, as long as it’s consciously processed. Visualization could mean story-telling while imagining its scenes in your mind. Visualization could refer to verbalizing unclear emotions through sounds and onomatopoeia. Visualization could be somatic movements.

The “Visualize Your Process” workshop allows participants to free up their “in-the-box” thinking and tap into their creativity by self-reflection, pair interview, group dialog, and Graphic Facilitation. As the final deliverable, every participant designs and creates one visual mapping.

In July 2011, I facilitated the third season of VYP, and specially focused on the impact of 311 on individuals. I added a sub line to the title, “Dive into Your Deep Ocean.”

Four months had already passed since the historical crisis in Japan at that time. We crawled and stumbled everyday to tackle the outrageous situation. We were too preoccupied to try to run the political, economic, and social system. We didn’t have time and space to take a pause, chew, and diget what had happened and were still happening to us. There were urgent yet covert demands for “time for processing” arising.

So, I redesigned the VYP workshop to meet these demands. I hoped that my workshop gives people an opportunity to revisit their value systems and touch their true emotions.

Participants learned the basic skill of Graphic Facilitation while spending the decent amount of time for his/her-own to think through the past, feel the present, recall the past, recapture the present, and imagine the future.

On the first night, the participants did pair-interview based on the four questions: “What brought you here?” “What emotions are behind it?” “What happened to you on 311?” and “How do you feel now?” Then, they made a reflection map to illustrate their short history between 311 and now.

On the second night, the participants picked up a few points from the map that most affected them. Besides, they added new factors that the map had missed out. Then, I asked them to describe these significant elements by means of emotions, forms, shapes, colors, sounds, smells, and mental images. At the end, they “rephrased” these abstract words into concrete key words and clear visuals.

With all these parts prepared, on the third night, they drew visual maps to show where they stand at the very moment.

Some of the participants had never heard of or seen Graphic Facilitation. Most of them felt intimidated about drawing. Nonetheless, the only three evening classes quickly enabled them to visually understand and express themselves amazingly. Moreover, it became an eye-opening experience for the participants to take time for the active self-reflection. They realized how important and influential it is to communicate within oneself, and share the inner journey with others.

To survive, we must keep on moving forward. We have to maintain our everyday life while striving to address the problems. More and more fatal issues swallow us like tsunami and we are almost drawn. Nevertheless, at times, I believe that we need to pause for a moment, looking back, looking around on our sides, looking down to the earth, and looking up to the sky. It definitely makes us feel secure and safe to “ping” our current position on the map of uncertainty, even though we are ever-changing.

Finally, this is my mind image that greatly influenced who I am right now: The scenery of the Himalayan in Dharamsala, India.

Visualize Your Process ワークショップ、またやります。

先月、土曜日の午後半日、机なんて取っ払っちゃって、体を動かして壁にも床にも自由に練習していくというスタイルでVisualize Your Prcess -グラフィックファシリテーション&beyond- ワークショップを行ないました。

来週11月10日(水)19時からは、Change The World (CTW) という会社とのコラボレーション企画で Visualize Your Process を開催します。CTW は日本社会に「創発」を生み出すイノベーターを育てて行くことをビジョンに、そのために必要な技術、知識、体験を多彩な講師陣を招いて提供しています。その名も、表参道アカデミー。

表参道アカデミーでの Visualize Your Process は、平日の夜3時間×3回の計9時間コース。グラフィック・ファシリテーションの基礎知識や、グラフィック・レコーディング(ファシリテーションしないでレコーダーとして徹する)の技術を教えるという根本的なところは揺るぎません。

違うところは、グラフィック・レコーディングをしている時に

  • どんな風に頭の中が動いているの?
  • どうやって情報を整理して、それを視覚的にデザインして、紙の上に落とし込んでるの?

という疑問をモジュールに分け、ステップバイステップで学んでいくスタイルにしました。

実際にグラフィック・レコーディングで使う「情報のレイアウト術」を試しながら、今現在の自分の人生にとって大事なこと、心にひっかかっていることをビジュアルマッピングしていきます。テクニックも学べるし、頭の中を少しクリアにしてあげられる、そんなワークショップです。

まだ残席があるのでお申し込みお待ちしています!

詳細はこちら→ 「表参道アカデミー Visualize Your Process -グラフィック・ファシリテーション&beyond-

Visualize Your Process ワークショップのこだわり

先週の土曜日に

Visualize Your Process 〜グラフィックファシリテーション&beyond〜

というワークショップをしました。

photo by Junya Mori

満員御礼ありがとうございました。12名の参加者+3名のチームメンバー+わたし

場所はgreenz.jpのオフィスをお借りしました。(ありがとー!!!)

1年半くらいグラフィックファシリテーション(GF)、グラフィックレコーディング(GR)をやってきて、たくさんの方から「これってどうやったら学べるんですか?」という質問、「教えて下さい!」というリクエストを受けてきました。これまでは依頼された組織へ向けてのクローズドなワークショップしかやっていなかったんだけど、この度、満を持してGFのオープンワークショップをしました。複数のファシリテーターやコンサルタントと組んでチームベースで仕事をする場合が多いので、今回のように自分1人でプログラムの骨子を考え現場を回していくというのは、実はけっこう久しぶり。(企画初期段階からサポートしてくれている、玲ちゃん、さとぽ、チャーリーというチームがいますが、ファシリテーター/トレイナーとしてはピンで入った。)

in-houseトレーニングの場合は、GRのテクニックのみを教える場合が多い。だけど、Visualize Your Process は私発信のサービス/プロダクトなので自由奔放に創りました。GFという側面だけではなく、コミュニケーション・プロセス・デザイナーとしての価値観をプログラムの隅から隅まで盛り込んでいきました。グラフィックレコーディングの技術、ファシリテーターとしての心得、普段の殻を破って創造的にアイディアを膨らませていくこと、ワークショップという経験をどうやってデザインしていくか、そんなことを体感し学べる場。

プログラムそのものの説明は置いといて、ここでは裏側のこだわりについて話そうかと。

(参加者の1人、@DiscoveryCoach さんがブログに書いて下さっています。どうもありがとうございます!!)

【こだわりポイント1】部屋のレイアウト

英語では “out of the box thinking” などと表現される、自分の殻を破って考え行動すること。これが重要ってのは理解できるけど、いきなりやれと言われてもどうすればいいのかわからない。そこで、物理的な環境を少し変えることにより行動パターンを変え、結果、考え方の転換をもたらすという認知行動学的なアプローチをワークショップの会場デザインでやってみました。

って、論理的にエラそうな説明してるけど後付けで、パッと思いついたアイディアをやってみただけです(笑)。

具体的には、机と椅子は取っ払い、広い空間を作って床に直接座るスタイルにしました。講師/ファシリテーターである私と参加者の間に遮るものは何もない。必要な人は椅子、机を出してこれます。私も床に座ったり、椅子に腰掛けたり、立ってGFしたり、常に体を動かしていました。

床にGFで使用するロール紙を敷き詰めて、カラーマーカーを参加者の手の届く所にたくさん用意。巨大な白い紙の上に座って好きなことを書いたり、GRの練習ができるようにしました。もちろん、壁にもアメリカから持ち帰ってきた120センチ高のロール紙を貼り、参加者みんな立ち上がって、全身を使って思い思いに縦、横、斜めに線を引っぱり、円を描き、アイコンやレタリングの練習をくり返しました。

Photo by Junya Mori

 

【こだわりポイント2】Psychological Safetyを創る

サイコロジカルセーフティーとは心理的安心感のこと。初めて会う人と一緒に初めてのことを学ぶ時、私たちは精神的に不安になり緊張します。自分の言動が「正しい」かどうか疑念が生まれ、技術的に下手な部分を他人に見せるのは羞恥心が先立って体が固くなってしまう。こういった気持ちを和らげ、新しいこと/苦手なことを試すというリスクのある行為をするには、それ相応の準備が必要になります。

そこで、ワークショップ開始と同時にアイスブレーカーに「うろ覚えお絵描き」をして、

「絵が苦手な私でもグラフィックファシリテーションできるの?」

という多くの人が持つ不安を溶かしてあげました。私のうろ覚えドラえもんやバカボンのパパを見たら「奈保さんは絵が上手だからグラフィックファシリテーションできるんですよ」などと口が裂けても言えないだろうなぁ。。。かんなり変なもん描く時あるからねー。

ちなみにこれが私のうろ覚えスネ夫と

 

うろ覚えアンパンマンです。

これでいいんですよ。十分(笑)!

参加者同士が親しくなっていくことも大切。緊張がほぐれ、Psychological Safetyが醸成されます。そのために、そこまでダダっ広くない部屋を選び、人数も許容範囲ギリギリまで入れました。こうやって物理的に密な距離感になると(しかも机や椅子という、他者との身体を切り離すものも入れなかったので)自然と親近感が生まれます。あと、実はどーーんと広い空間で野放しにするより、少し詰まった感じの方がクリエイティブになれたりして。

Photo by Junya Mori

【こだわりポイント3】おいしいお茶

創造性や刺激に富んだ発想は視覚からだけでは生まれない。味覚や嗅覚も重要な感覚器。視覚よりも記憶に残る場合があります。と、これももっともらしそうな説明で、要は、私がおいしいもの食べるのが好きだから、みんなにもおいしいものを食べて欲しい!ってシンプルな気持ち。その方が絶対に楽しくなるでしょ。笑顔になるし、会話が弾む。

というわけで、おいしいお菓子と飲み物を用意しました。私が大好きな地元のお菓子屋さん、ラマーレ・ド・チャヤのクッキーと、フレンチパン屋さんのブレドールからチーズとココア2種類のラスクと、有明屋さんの胡麻せんべいと昆布あられ。甘い系としょっぱ系バランス良くね。飲み物は数種類のフレーバーコーヒーと、秋を感じさせる「いもくりかぼちゃ茶」というルピシアのブレンドティー。飲むと本当にほっこりイモ、栗、カボチャの香りが鼻孔をくすぐるんです。スイートポテト食べてるみたい。ノンカフェインの黒豆茶も用意しました。

短いトイレ休憩を数回より、1度のお茶の時間をしっかり入れた方が心身がリフレッシュできるし、ワークショップというシチュエーションを少しでも外れた雰囲気で参加者同士が交流できるので使える仕掛けです。

【こだわりポイント4】匂い

コーヒーや紅茶と同じように、お部屋全体の香りも大事。あと、匂いで気になるのはやっぱりおトイレ。メイン会場が綺麗でも一旦そこを出ると「くわっ」ってなっちゃうのはイヤだよね。というわけで、おトイレの飾り付けと香り付けにも気を配りました。秋らしい一輪挿しをし、タオルを用意し、レモングラスのお香を焚いて快いおトイレ時間を!

【こだわりポイント5】私が自然体であること

ワークショップという場の責任者=ホストであり、参加者を楽しませるエンターテイナーであり、GFを教える先生であり、参加者同士のコミュニケーションを生み出していくファシリテーターであり、というように、私が何役もこなすのが “Visualize Your Process” の肝なんだなーと、やってみて実感。

こうやって場の状況に応じて即興で変幻していくには、何よりも私自身がリラックスしていないといけません。私が緊張していたり焦ってしまっては、それが参加者へ伝播し、私はますます立て直そうと頑張り、、、どんどんドツボにはまっていきかねない。そのため、ワークショップのイントロでプログラム概要やhouse keeping info(携帯電話、飲食、トイレの場所等のエチケットに関する基本情報)を説明する際に、自分がもっとも効果的なコミュニケーションをするために以下のことを伝えました。

  • 友人/知人が参加者の場合、講師ー参加者という関係性ではなく、いつも通り友人としての呼び方、話し方で接っする

これまで同僚や友達が私のワークショップに参加してくれた時、「ファシリテーター」「トレイナー」というプロとしての社会的役割を果たそうとすることに気を取られていました。普段は名前で呼び合ってるのに「さん」付けにしたり、丁寧語で話しかけることで、友人としての自然な距離感が崩れ、妙によそよそしくなり、私は違和感に苛まれ、結局、ファシリテーターとして効果的に立ち振る舞うことができないという事態を経験しました。去年は、違和感にさえ気づかなかった。今年は、違和感に気づき始めたけれど何が原因がはわかっていなかった。それが最近、「はっ!!」っと発見したんです。なので、今回はしょっぱなに「今まで通りの距離感で」と宣言してみました。初めて出会った参加者に対しては、初めての人として接することも伝えました。

普段の生活において、親しい仲間と新しい人と同時に過ごす機会ってよくある。ミーティングの時や、ご飯を食べに行く時。要は、そういう普段の状況下において私が自然に取る態度を、ワークショップという枠組みの中でも取りたかった。ワークショップだからという理由で、さらに違ったレイヤーをコミュニケーションの中に敷きたくなかった。

私にとっては効果的な戦術だったと思います。

Photo by Junya Mori

TEDxTokyo yzのブレストでグラフィック・ファシリテーション

先週の水曜日に三田にあるTokyo International School (TEDxTokyo 共同創始者パトリックが創った学校)のお部屋を借りて、TEDxTokyo yz のアクションミーティングをやりました。

photo by Charlie, VYP

photo by tuitui, TEDxTokyo yz

アクションミーティングでは、せっかく多忙なメンバーが予定を合わせて集まる貴重な数時間なので、チームの実務作業も一緒にやってしまいます。話し合いだけで終始してしまいがちなミーティングを、行動を主眼としたものにしているから「アクション」ミーティング。お家に帰れば家族のこと、TEDxTokyo yz以外の活動のことがあるし、昼間は本職で忙しい。そんな中でTEDxTokyo yzのために時間を充ててるのがミーティングなわけだから、その時にタスクをじゃんじゃんこなしてっちゃえばいい!という話です。仲間がいる方が質問できるし、つい先送りしてしまう作業にも身が入ります。だから、凝縮した話し合いベースのミーティングを1時間ほどやった後に、各チームに別れて活動するというスタイルを取っています。ウェブを更新したり、スポンサーに向けての書類を作成したり、イベントに向けて備品リストを作成したり。何時間もミーティングしている場合は買い出し隊だけショッピングに出て行って、また後でミーティング場所に戻って来たりしてます。

photos by tuitui, TEDxTokyo yz

このアクションミーティングのもう一つの特徴は、新規メンバー候補に対する説明会も兼ねている点です。単に「TEDxTokyo yzとはこんなんであんなんです。質問ありますか?はい、じゃ、ここにメールアドレスの記入をお願いいたします。」だけではつまらないですし、一方通行。

チームに入ろうかどうしようか迷ってる人にわかりやすい形がいい。だから、yzチームにはどんな人がいて、どんな役割や作業があって、実際どんな風に活動しているかの断片を体験できるよう、初めての人にもアクションミーティングの後半部に参加してもらっています。言ってみれば「チームメンバー体験」かな。

今回、さらにもう一つの要素を加えてみました。「公開グラフィック・ファシリテーション生現場」です。

私はコミュニケーション・プロセス・デザイナーとして、コミュニケーションを言語/論理だけに納めず、非言語部分を最大限活かし、人間のポテンシャルを自由に解放することを日々考えていて、そういった世界観のもとでお仕事したり遊んだりしています。グラフィック・ファシリテーション(GF)はその中の一つの顕われ。

GFを日本で始めて1年弱、少しずつ関心を集めてきていて、「GFって何なの?」「どうやってやるの?」「何に役立つの?」という風に聞かれることが多々あります。GFを行なう時はクライアントの現場に入っているので、知りたい、学びたい、自分の会社にも使ってみたいと興味を抱いて下さる方々に公開することは難しい。でも、GFは生で見て体験してみてこそ、利点や価値に納得がいきます。だから、GF現場を見てもらう機会を作っていかねば、と考えていたところでした。10月23日に GF+beyond を学ぶワークショップ “Visualize Your Process” を開催することもあり、「そうだ!TEDxTokyo yz のアクションミーティングでGF使って、公開しちゃおう!」と思いつきました。

思いついたら即実行。Visualize Your Processチームと、TEDxTokyo yzチーム双方に話し、2つのまったく違ったプロジェクト/グループだったものを少しずつ混ぜていきながら、先週の「TEDxTokyo yz アクション公開GFミーティング」になったわけです。

photos by Charlie, VYP

TEDxTokyo yz のことを知りたくて来た「ソーシャルイノベーション」「ベンチャー」「TED」「デザイン」「起業」「環境ビジネス」「テクノロジ—」などの分野にいる人たちと、GFを見てみたくて来た「コーチ」「ファシリテーション」「コンサルティング」といった分野にいる人たち。他の場所では交差することのなかった人種が同じ部屋に集まり、なんだかよくわからない新しいコンセプトである「TEDxTokyo yz」と「グラフィック・ファシリテーション」を目の前にしている様子は、仕掛人としてとにかくワクワクする、素晴らしい空間でした!このチャレンジをしてみて本当によかった。

photo by tuitui, TEDxTokyo yz

TEDなんてよくわからんしどーでもいい人と、TEDxTokyo yz ver.1.0に参加して刺激受けまくりだった人が、同じ輪の中で、第2回TEDxTokyo yz にはどんなテーマがいいかのアイディアを出し合うフィッシュボールをする。たまにミーティングの進め方という「プロセス」について意見をする人がいたり。入り乱れ無差別級。

そんな不安定で先の見えない坩堝に陥ってしまいそうな危機を回避し、場をきちんとホールドしてくれたのはグラフィックファシリテーションという、50余名のはじめましてな人たちの意識を集めておく先、可視化された自分たちのアイディアの集積と、その繋がりを示した白い大きな紙があったからだなぁと思いました。

GFってその場で、みんなで作っていく地図みたい。私は測量師+地図製作者かな。