TEDxTokyo が一段落ついたので、お次はTEDxTokyo yz !
TEDxTokyo yz は TEDxTokyo というブランドを共有する弟分的コミュニティ。後者が worldwide thought leaders and innovators who are already established and proven、言ってみればジェネレーションXの先達のpeer-groupなのに対し、私が代表を務める前者は10〜30代、つまりジェネレーションY&Zに焦点を当てている。TEDxTokyo Conference が3年目の大成功を納めた今、この2つのコミュニティをミックスし、さらなる化学反応を生み出すべく触媒(カタリスト)として動いています。
昨日はTEDxTokyo 共同創始者の1人パトリックの学校、Tokyo International School の一室を借りて、TEDxTokyo yz のコミュニティ集会をしました。TEDxイベントをやったわけではなく、過去3回の TEDxTokyo yz イベント(ver.1.0, Theater, Lounge) に関わったチームメンバー、参加者、スピーカー、サポーター、新しく入ったメンバー、そしてちょっと興味を持ってくれてる人が、40名弱集合してゆるりとチルアウトする、なんでもない時間。
まずは私から
- TEDって何?
- TEDxプログラムって何?
- TEDxTokyoって何?
- TEDxTokyo yzって何?
という4つの重要だけどこんがらかりやすい話をしました。それから、Theaterのディレクターをやり、このほどTEDxKids @Tokyo という新しい看板を立ち上げた竜太が参加した TEDxShanghai と TEDxTaipei のレポート、昨年12月にワシントンD.C.で開催されたTED本体のカンファレンス、TEDWomen に私が参加した時のレポート。インドの旅話もちょこっとしたよ。
食べ物をつまみつつお酒も入り、場が暖まってきたところで今度はみんなが話す番!ということで、ideas worth spreading をみんなで共有するアクティビティを用意しました。私はTEDxTokyo yz イベントのスピーカーキュレーションをしながら、各スピーカーのプレゼンテーションをTED-likeにするためのコーチングをやっています。その経験を元に、「TEDx talk の作り方」と「プレゼンテーションコーチング」の tips を教えるミニレクチャーをしました。
そして4、5人のグループに分かれてもらい、各グループからスピーカーを1人選出。残りの人はコーチ役となり、スピーカーが提示するアイディアを3分間のTEDx talk にまとめるお手伝いをしていきます。時間は30分。
きっかり30分でグループワークを終了、6名のスピーカーが持ち時間3分という短時間でfantastic TEDx talks を繰り広げてくれました。ほんの少しだけ tips を教えただけなのに、4、5人で語り合いながら誰か1人のプレゼンテーションを練り上げると、こうも力強い作品が出来上がるのかと、仕掛けた私自身が驚き。いや、ほんとみんな堂々と、自然体で話してくれて。アイディアをロジカルに構築しながら、自分の実体験からくる素直な感情面も上手に織り交ぜて、脱帽の出来映えでした。感動。全員のビデオを撮ったからどこかに載せたいね。dotSUBで字幕つけて世界に発信しちゃおうよ。
最後に、TEDx talk の作り方を紹介。
It’s like a boxer reducing his weight.(5分、8分など超短時間のTED-style talk 作成はボクサーの減量のようなもの。贅肉はもちろん、無駄な筋肉すら削ぎ落とします。)
- Be succinct to keep the minutes you are given. (簡潔、的確に。3分なら3分。与えられた時間を問答無用で守るべし。)
- Be logical. No space to squeeze chit chat!(徹底的にロジカルに。余談や修飾的な接続語を挿入する暇はない。)
- Be yourself. Think why it is YOU who gives a talk.(あなたらしく。他の人でも説明できるプロジェクトの概要説明はいらない。どうしてあなたが話すのか、そのことをよく考えるべし。)
- Be emotional. Show your enthusiasm and raw emotions.(感情豊かに。生の気持ちを晒すべし。)
プレゼンテーションコーチングのtipsは以下のようなもの。
- Ask what’s really important to the speaker. “What matters to you in your idea?” —Three mins are short. Be sure that three mins consist of all necessary words. No waste of words! (スピーカーにとって何が一番大事か聴くこと。3分は短いので、無駄な言葉は要らない!)
- Think of what most strikes you, coaches. Your personal subjective opinions value a lot. Believe in your instinct as a coach.(スピーカーの話を聞いて、あなたはどう感じたか、何に突き動かされたか、個人的な感想を伝えてあげましょう。コーチとして、自分の主観、動物的感覚を信じること。)
- A topic that the speaker likes may not be the best for him/her. Don’t get stuck to the initial topic, but dig deeper and wider to explore the speaker’s potential.(スピーカーが提示するプレゼンのネタはもしかしたらその人に一番良いものではないかもしれない。そのアイディアに縛られずに、スピーカーの引き出しをどんどん開けて、潜んでいるものを探りましょう。)
- Nonetheless, be respectful to the speaker’s thoughts and feelings. Don’t push your opinions and advice onto the speaker. Don’t kill what s/he is passionate for.(とは言うものの、やはり一番尊重すべきはスピーカーの思い。コーチとしての自分の提案やアドバイスを押し付けて、スピーカーの純粋な情熱を消してしまわないように。)