国際知識経済都市会議っていうのに参加してきました

7月6〜9日は福岡に出張してきました。福岡の人は人なつこくホスピタリティに溢れていました。焼き鳥もおいしかった。

福岡で何をしてきたかというと、国際知識経済都市会議International Regions Benchmarking Consortium)にて、4つのパネルディスカッションをグラフィックレコーディングしてきました。そのグラフィックレコードは、会議の最後におこなわれた参加者、モデレーター、スピーカーのための対話の場(オープンスペーステクノロジ—とワールドカフェ)で活用されました。

Graphic recorded by Naho Iguchi

お話をいただいたきっかけは2月中旬に遡ります。スピーカーとして出させてもらった西村ゆうやんのダイアログバーの参加者の方がこの国際会議の実行委員で、プランニング中に私のことをふと思い出し、4ヶ月後にひょいっとメールをくださったのです。こうやって公の場に出て自分の活動について地道に語っていくことは、必ず次に繋がるのだなぁと実感すると共に、機会を与えてもらえることに感謝感謝です。

このお仕事は私にとってチャレンジがいくつかありました。

  1. 「知識経済」「知識経済都市」ってなんだよ?な状態だったこと
  2. 英語でのパネルディスカッション(1セッション90分)×4を英語でグラフィックレコードすること

知識経済とは(わたし解釈)、

知識創出を教育機関・行政・産業が恊働して促し、知識をきちんと保管、伝承していきながらマネタイズもしてその地域の経済を活性化させていく、という考え方とその取り組みのこと

らしい。

知識経済都市を作っていこうとする北米、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアの中くらいの都市のネットワークがこの会議。ベンチマークしながら地域経済活性化してこうぜ、という交流と学びの場でした。

今回で3回目になった本会議では、知識経済という学問分野においてベース理論である「トリプルヘリックス」から発展して、「トリプルヘリックスとコア」という新モデルをもとに議論がなされました。トリプルヘリックスはいわゆる産官学のコラボレーション。でも実際問題、「産官学寄り集まっても何にも起こらんじゃんね」というのがあって、産官学を繋げる専門の役割が必要じゃないか、というアプローチ。それが「コア」。

Graphic recorded by Naho Iguchi

会議ではバルセロナ、ヘルシンキ、ストックホルム、メルボルン、シアトル、バンクーバー、福岡といった各都市の行政、教育研究、産業分野で都市改革を押し進める実践者たちがプレゼンテーション、パネルディスカッション、ダイアログを繰り広げました。すでに実行された/されているプロジェクトのリーダーたちの、実例交えた話はGRするのも楽しかったです。

Graphic recorded by Naho Iguchi

英語でのGRは日本に帰国してからはほとんどする機会がなかったので、これもドキドキでした。「書くスピードが間に合うかな」「アクセントのある英語が聞き取れるかな」「専門用語や都市特有の固有名詞が出てきたらどうしよう」などなど、本番前日までは不安もありましたが、始まってしまえばやれるだけをやるしかないので、ある意味「諦観」の心が育ちます(笑)。

一つ珍しかったのが、2日目の会場が能楽堂で、そこでGRしたこと。なかなか経験できることじゃないよね。GRは自分と紙とペンがあればどこでもできるポータブルなものなのだけれど、実は物理的空間のアレンジ(壁が真っ平らとか、テープ貼っていいとか、人から見える位置でやるとか、いろいろある)は非常に重要です。能楽堂の照明は暗いし、能舞台の周りは石が敷き詰めてあってGRできる状況じゃないし、用意してもらった紙を貼るパネル(黒板でした)は高くて、ちびっこの私にフィットしてなかったりと、難問はあったもののクリアして仕事ができてよかったです。

もう一つミーハーな出来事は、スペイン、バルセロナにある超有名で私の大好きなガウディの建築、サグラダファミリアの主任彫刻家、外尾悦郎さんとお話する機会があったこと。最終日のワールドカフェで同じテーブルになり、「『トリプルヘリックスとコア』というモデルは平面(2D)でしかない。でも、もっと立体的に捉えていく必要がある」という外尾さんのアイディアに、「じゃあ立体で創ってみましょう」と私が提案し、テーブルにおいてあった紙を切ったり折ったり、人間の本質を構成するエレメントを表わす3Dモデルを作ってみました。外尾さんと即興コラボレーション。感激です!

地方とのお仕事もっとしていきたいなー。これからは、「グラフィックレコーディングとはどう使うものか」をわかっていないと最大限の効果が得られないので、その部分から伝えていってプランニングの段階から参画していきたい。さらには、グラフィックレコーディングでなく、「グラフィックファシリテーション」(=レコーディングをしながら、実際に私が場のholdをしていく)を普及、応用していきたいです。

報告:ゲストスピーカー出演@ダイアログBar

すっかり報告が遅れてしまいましたが、ゲストスピーカーとしてお招きいただいた先週火曜日のダイアログBar。表参道のカフェ、シナグロで行ない、平日ながら濃密な夜をデザインすることができました。ご来場くださった皆様、スタッフとしてサポートしてくれた皆様、企画してくれたダイアログBar主催の西村くん、お店の皆様、twitterのTLを追ってくれたり、Ustreamで見ていてくれた皆様、どうもありがとうございました!!!!!

雪がチラつく極寒の中、定員の40名の方々が足を運んでくださいました。大学生、20〜30代の同世代の企業人、NPOの方、学校の先生、奥様、フリーランスや起業家の方、さらにはビジネスと社会のいろはを熟知なさっているシニアレベルの方々まで、色とりどりのオーディエンス。

photo by Hiroaki Yamane

事前にある程度の流れを西村くんと決めてはいたものの、参加者の人たちとの行き当たりばったりな会話を楽しみたかったので、別途でQ&Aセッションを設けることはせず、いつでもジャンプインOK、好きなように会場内を歩き回ってもいいよ、という形にしました。

そうしたら予想外の展開。若手からのキャリア開発やフリーランスで仕事をすることについての質問が多くなるかなーと思いきや、そこに話が到達する前に「組織心理学」「組織開発」といったキーワードにぐっときた人たちが思った以上に多く。自分よりキャリアが何十倍もあるような方、特に男性陣からの質問が活発に続きました。たじたじになりながらも、内心とっても嬉しかったです。名もなきスタートアップの私の話に真剣に耳を傾け、新しいものを得ようとする姿勢に、心の底から感謝するばかりです。

参加者と会話しながら進める「自由型」トークショーは先がまったく読めません。時間との兼ね合いと、当初から用意していたプログラムと、会場の雰囲気を見ながら、次にどういった展開にするかを即興で決めていく西村くんと私。こうやってライブでプロセスをデザインしていく感覚が本当に好きだし、自分に合っているなぁと感じました。

photo by Hiroaki Yamane

あっという間に最初の1時間は過ぎ行き、会場は言葉になったりならなかったりな思考の渦で満たされてきました。そこで、ワールドカフェに入る前に簡単なアクティビティをしてもらい、私の仕事のコンセプトでもある “Visualize Your Thinking Process” とはどういうことかを体感してもらうことにしました。

私の仕事である “Communication Process Design”とは、私がつねに大事にしている3つのキーワード、コミュニケーションとプロセスとデザインをくっつけたもの。というわけで、参加者の方にも同じようにやってもらいました。質問は、

「自分がどんな場面においても大切にしていることを3つ選び、言葉にし、さらにそれを何でもいいから形で表したあとに、その3つの重要度や関係性を色、大きさ、それぞれの位置関係で紙の上に示して下さい」

◯や△や◆や→にとどまらず、みなさんいい調子に好き勝手、自由気ままに描いてくれました。上記のような言葉による説明をどう解釈するかも、受け止める側それぞれなのがよーくわかります。

Photo by Hiroaki Yamane

このアクティビティをしている最中(プロセス)にどう感じたかを何人かの人たちに発表していただき、それを私がグラフィックファシリテーションしていきました。

Photo by Hiroaki Yamane

宴もたけなわ。〆で、

「言葉以外の方法で表現することによって何が生まれるでしょう?」

という質問をもとに、ワールドカフェを2ラウンド。普段の生活であれば出会うことのないであろう人たちが、机を囲み、頭を突き合わせ、脳みその中や胸の内に貯まっていたものの、ちょっと置き去りにされがちなものものを、言葉や色や絵で再構築していく。濃厚。

今回は、アメリカで出会い、日本で再会した友人で映像制作のプロであるSOくんがビデオ撮影を買って出てくれたので、3時間の様子が5分にまとめられております。こんなに手を動かしてしゃべっているとは知らなかった(笑)。

トレーナーとして、プレセンテーターとして、ファシリテーターとして、通訳として、人前で話すことが仕事のようなものですが、トークショーのゲストというのは、またひと味もふた味も違うもので。このビデオを教訓に精進しまっす。

それから、私の現在進行形のプロジェクトや将来のビジョンをもっと知りたい!という声をいただきましたので、また機会を見て、そちらにフォーカスしたイベントを企画しようかな〜と思案中。プロジェクトを6つも7つもお手玉状態なので、それぞれを切り口に違った場を創っていくのもありかな。グラフィック・ファシリテーション講座もやろう。

最後に、ブログに様子を掲載してくださった方々。多謝!!!

2月16日夜7時

来週2月16日(火)夜7時より、表参道のシナグロというカフェで行なわれるダイアログBarにゲスト出演します。

  • コミュニケーション・プロセス・デザインって何ですか?
  • グラフィック・ファシリテーションって何ですか?
  • TEDxTokyoって何ですか?
  • R水素って何ですか?
  • っていうか何をやってらっしゃる方なんですか?

そんな疑問にお答えします。

仕事のコンセプト、将来のビジョン、それに向けて今現在どんなプロジェクトに関わっているか、お話するつもりです。

また、日本ではいまだ大きなマーケットとして認知されていないフィールドに、社会人経験ゼロでいきなりフリーランスとして飛び込み、どのように開拓していっているか、私自身のプロセスを描きだし、みなさんとシェアしたいと思っています。

それからワールドカフェをします。

参加ご希望の方はnaho.iguchi@gmail.com か info@dialog-bar.net(事務局:西村)宛にご連絡ください。

□ 会費 4,500円/人
(会場費、食事・ドリンク代、諸経費として)

『当日スタッフ&お手伝い枠』
参加費 2,500円/人
※学生や若手社会人などで、経済的に参加費が高いと感じるけれども
テーマやゲストに強い関心がある方を優先します。
※当日スタッフ枠は【7名】です。
※この参加枠は「対話の場を支える基金(仮)」によって運営されています。
(詳しくはこちら)
http://positivelearning.seesaa.net/article/138807749.html
※お手伝いの内容は、
・広報(お知り合いに案内文を転送、ツイッター、ブログなどで告知)
・ツイッター中継、ブログ報告or当日のレポート
・当日の設営と片付け
プラス
・ビデオ撮影や映像のアップ等それぞれが出来ること
・他、思いつけば何でも

よろしくお願いします。