California Academy of Science のナイトイベント

サンフランシスコの北西に位置するゴールデンゲートパークの中に、California Academy of Science という科学博物館があります。約2年前に改築リニューアルオープンしたのでまだまだ新品。ここでは月に数回、平日の夜6時から深夜近くまでバーカウンターを特設し、人気のテクノ/ハウスのDJを呼んでクラブのような雰囲気を出しながら、キックの効いた爆音とお酒を片手に科学と触れられるという「これぞ大人の遊び♪」というcool eventを開催しています。

博物館内を歩いてたら出会った人たち。

ここで、友達のソーレンの仲間が「Science of Tarot」という特別エキシビジョンをやるというので行ってきました。タロットという最も科学から遠そうなものを科学的な視点から捉え直し、タロットカードの絵柄をリデザインするというのが主旨です。

Science of Tarot 仕掛人の1人。

博物館内はほとんど仕切りのない箱状になっていて、各ブースはガラス張りの壁になっています。

建物の中心には1〜5階までぶち抜きの球体がふたつドカーンと入っています。1つは天井180度すべてが3Dのプラネタリウム。この建設には、ロシアンジュー友達のマキシムが関わっていました。企画面というより実際のインストールをやっていたみたい。誇らしい!(ちなみに彼はBurningMan 2010のTemple of Flux も建設しています。)

プラネタリウムの内容は、宇宙の中でも特に太陽系がどう生まれたか、太陽を軸にしたストーリーテリングになっていました。

もう1つの球体はジャングルを模した植物園になっています。こちらの球体も全部ガラス張りなので、博物館内の遠い所からでも見える。

屋根はサステナブル建築で注目のグリーンルーフとなっています。その名も ‘The Living Roof.” しかも、2つのドームが屋上に突き出しているので、緩やかな丘陵のような風合いになっています。この緑の生い茂ったドームを見ながら、ミモザを飲みつつ中秋の名月を楽しんできました。極上。この屋上は、イギリス屈指のサステナブルエンジニアリングや建築コンサルティング会社Arupのサンフランシスコ支社が手がけていて、偶然その時サンフランに来ていたオーストラリアのArupに勤めるBensonからそのことを教えてもらいました。

1階の床から地下にかけて水族館になっているので、プラネタリウムや熱帯植物園の球体に入る列に並んでいる時に、足下を泳ぐサメやエイの優雅な動きを楽しめて飽きることなし。吹き抜けになっているところでは1階から地下の水槽が見れます。

地下にはシダ植物やコケ類で飾られたハイエンドなレストランバー “The Moss Room” なんてのもありました。

その他、アフリカのサバンナに住む動物の剥製が展示してあったり、その剥製を精製するために生物学者が働くラボが見れたり(ここもガラス張りなので、実際に学者さんたちが手術台で動物を取り扱っている様子が見れる)、恐竜のこと、地層のこと、人類大移動のこと、原生動物のことなど、宇宙と地球の生態系を多様な自然科学の領域を横断する形で捉えられるようになっています。博物館自体の設計のおかげで、身体的にも、そして認知的にも、宇宙科学、地層学、人類学、海洋学、エネルギー化学、動物学、生物学などに本当ははっきりした境目はないのだ、ということを体感できるようになっています。空間デザインの力。

California Academy of Science では、地球環境とどのように共存していくか、サステナビリティーも大きなテーマにしているようでした。カリフォルニアで起こる地球環境変化に関するブースには、私が一緒に仕事をしているH2Technologies の太陽光から生み出された電力を水素で貯蓄し、発電に活用する「R水素自転車」が展示されていました。H2Technologies はハワイにあり、太陽光、風力などの再生可能エネルギーから生成した水素を、エネルギー問題を筆頭に地球環境の難題に取り組む具体的解決策として、研究開発をしているハイテクカンパニーです。

Colleague, Tak の名前が出ています!

太陽光などの自然エネルギーと、その不安定な供給を「貯蔵」することでバランスアウトしてくれる水素はドリームコンビネーション。

んで、Science of Tarot はどんなだったかと言うと、サンフランシスコのwicked people が集まるおかしなパーティーでした。アフリカの動物の剥製と、本物のペンギンの水槽が何故か一緒に展示されているブースに、科学的にタロットカードを表現し直したらどうなるか、手作りタロットカードの絵が並んでいる中に

こんな人や、

こんな人たちがくつろいでいました。

タロット占い師も来ていたよ。

オーガニックコスメ事情 in the SF Bay Area

ベイエリアはオーガニック化粧品の宝庫。Whole Foods, Rainbow Grocery, Trader Joe’s, Berkeley Bowl を始め、大小多くのオーガニック食材や日用品を扱うお店があります。

オーガニックコスメの種類が多過ぎて何を買っていいのかわからず、広いコスメエリアをぐるぐるしながら1時間くらい経過してた、ということがよくあります。すべてをカバーするのは大変なので、中でも有名どころ、人気どころ、私のお気に入りをいくつか紹介したいと思います。

今回初めて見たブランドが2つありました。

1つはIDEOがプロダクトデザインをしている、容器がすべてバイオディクレーダブル(自然に返る素材)な “PANGEA ORGANICS.” オーガニックライフやスピリチュアリティの聖地、コロラド州のボルダーに居を構えています。

パッケージはシンプルでかわいい。お値段は他のオーガニック化粧品よりちょい高め。あと、化粧水や保湿クリームの匂いがあまり好みではなかったので、リキッドハンドソープや固形ソープを買ってみました。コスメは顔に使うので、どんなに企業が素晴らしくてデザインがお洒落でも、匂いが合わなかったり肌にあてた時の感触がしっくり来ないとアウト。残念。

2つめは、地元サンフランシスコにある “GRIFFIN REMEDY.”  ボディクリームとシャンプー、リンスを購入。使ってみるの楽しみ。

こちらは “AVALON ORGANICS.”  保湿用のボディーローションのレモンの香りがお気に入りで使っています。写真はシャンプーとリンス。

こちらはコエンザイムQ10が入っているフェイシャル基礎化粧品。化粧水やしわ用のシーラム。

こらちも同じくAVALONの、ビタミンC配合シリーズ。

次に “earth science.”  使ったことないけど、よく見るブランド。

お馴染みの “Alba.” 日焼け止めクリームか何かを使ってた気がする。肌触りがリッチ過ぎて、さらさらタイプが好みなのでそれ以降使ってにゃい。匂いも「ほんとにオーガニックかよ?」と思ってしまうくらい強い。だけど人気だなぁ。Longs DrugsやWalgreensなど、オーガニックとはほど遠いメガチェーンのお店にも置いてあります。

これもお馴染みの “EO.” サンフランシスコの北岸、ノースベイと呼ばれるところにある会社です。

続いても人気のブランド “SHIKAI.”   前のプロダクトデザインが好きじゃなかったので(ボトルも大きいし)使ったことないんだけど、写真のシャワージェルの絵はルソーみたいでかわいいね。

NutriBiotic.” プロテインやグレープフルーツの抽出液といった栄養剤の会社が、ヘアケア、ボディケア用品も出しています。

フルーツの香りが甘くてシャンプーやリンスをするのが楽しくなるお気に入りの “Desert Essence” シリーズ。泡立ちを求める人にはオススメしないかな。量を使わないと泡がしっかり立たない。

ボトルの形を変えてよりスタイリッシュになった “Giovanni Cosmetics.” ロゴといいウェブサイトと言い、オーガニック系の中では最もモードを意識してるんじゃないかという印象。使い心地は普通によかったよ。個人的にはリピートしたいとまでは思わなかったけど。

日本でも最近流行ってるっぽい “Dr. Bronner’s” のリキッドソープ。アメリカでの値段を見ると日本じゃ買う気が失せるね。私は匂いが苦手なので自分で買っては使わないけれど、お友だちの家で手洗いのお洗濯に使ったらよかったよ。あと、頭から顔から体まで1本で全身洗えるので旅行中に荷物をコンパクトにしたい時に便利。

“JASON” はカリフォルニアンなら男も女も、オーガニック好きに関わらず使ったことあるって人が相当いるんじゃないだろうか。私はプロダクトデザインが好きじゃないから使ったことない。毎日使うものは見た目も重要ー。好きな空の容器に入れ替えればいいのだけどね。使い心地はどうなんだろう。へー、これもボルダーの会社なんだ。

他にも “Zia”  “Sunshine Spa” etc. etc…… 日本のオーガニックコスメの種類、もう少し増えて欲しいね。

ベイエリアの食

こんなものを食べてきまスタお。

お友だちのキャサリンが作ってくれたチキンサラダ。ファーマーズマーケットで仕入れた新鮮野菜と、ミディアムレアで絶妙の焼き加減のチキンに、フランスで彼女の友達が作っているワインからできた手づくりバルサミコを和えた、あっさりシンプル完璧レシピ。

ソーレン&キャサリンが住むミッション地区の人気の朝ご飯屋さんにて。ポーチドエッグ、手づくりスコーン(イギリスタイプではなく、ネギなどが入っていて味付けもしっかりされてるおかずスコーン)のグレービーソースがけ、ポテトという超定番アメリカンブレックファスト。写真が上手じゃないからおいしそうに見えないのが若干痛いけど、おいしかたよ。

ソーレンは、プランテーンというおかず用バナナのケーキにお豆の煮込みがついたメキシカン朝ご飯を食べてました。プランテーン大好物な私。これもおいしかった!

肝心の食べ物撮るの忘れちゃったけど、サンフランシスコのポークストリートにある「スワン・オイスター・デポ」というめちゃくちゃ小さいカウンターのみの、ラーメン屋さんみたいな出で立ちのお店では、人生で一番おいしかったクラムチャウダーを食べました。あのどろどろクリームの塊で、蛤の味なんてまるでしないクリームシチューみたいなクラムチャウダーとは訳が違う!!魚介の出汁にはうるさい私たち日本人でも納得の、こくがあるけど潮臭くない蛤のさっぱり味に、控えめのクリーム味が混ざり合った、真のシーフード料理。他にもスモークサーモン、シュリンプカクテル、クラブサラダ、生ガキ(日本産のもけっこう入って来てた)など、舌鼓を鳴らしまくる。サンフラ行ったら一度はおいで!

こちらは私のラブリーロシアンジュー(ユダヤ系ロシア人)のZhenychka (ジェニチカ)オススメのレストラン on Mission and 22nd. (アメリカでは、何のストリートとストリートが交差するかでだいたいの住所を伝えます。ミッション通りと22通りの交差点の傍にあるということ)。

このレストランはメキシコ料理 inspired byトルコ料理。

フレッシュトマトとクリームチーズに花びらが散りばめられてる、見目麗しい一品。

メキシコ風タコのカルパッチョ。

同じくミッション地区にある、フレンチガレット(そば粉のクレープ)のお店 “Ti Couz” で食べたトマト、カラメライズドオニオン、ホタテのガレット。穀物をふんだんに使ったグリーンサラダ、マンゴのガスパチョをサイドに。

ヘイトアシュベリーでふらりと入ったカフェで食べた、地中海料理。ベジタリアンラザーニャ、といった感じ。

こちらはカリフォルニア定番のメキシカン。スタンフォード大学のあるパロアルトで大人気のお店にて食べました。左側はフィッシュタコ。右側はチキンとブラックビーンのタコ。カリフォルニア独自のメキシコ料理というのが出来上がっていて、メキシコの本場メキシコ料理とはかなり別物。でも、このタコは、大きさやソースの切れ味以外はいい線いっていたな。

ダウンタウンとSoMaの間くらいにあるオーガニックカフェバーにて。パプリカ、オニオン、トマトなどをマリネして焼いて、サンフランシスコ名物のサワードー(名前の通り、少しサワーな中身の詰まったパン。酸味のあるパンドカンパーニュと言った感じ。)に挟んであるホットサンド。これは、たまたま出張でオーストラリアからサンフランシスコに来ていたBensonから、前日にFacebookで「ナホ、サンフランいるの?俺もいるよ。明日の朝会おうよ。」とメッセージをもらって運良く会えた時の朝ご飯です。彼の食べてたイングリッシュマフィンのハムエッグサンドもおいしそうだったなぁ。

北カリフォルニアではフローズンヨーグルトが流行っています。新しいお店があちこちに。アッパーフィルモア(フィルモア通りの北側の方。パシフィックハイツとジャパンタウンの間にあります。)にできたフローズンヨーグルト屋さんでは珍しく「ノンフローズンヨーグルト」、つまり、普通のヨーグルトも売っていました。100%、低脂肪、無脂肪の3種類から選べます。パロアルトで作られてるヨーグルトなんだって。その上に何種類ものトッピングの中から好きなものを選べます。ストロベリー、ブルーベリー、グラハムクラッカー、お餅(求肥でした。)、ハニーを乗せて。すべてオーガニックな食材です。めっちゃヨーグルトおいしかった。スイスで食べたヨーグルトと張るな。

こちらはノースオークランドのロックリッジ地区にある「ザッカリー」というシカゴスタイルのピザ。パイかタルトのような生地の中にソースがぎっしり詰まっています。深いので「ディーブディッシュピザ」とも呼ばれます。アーティチョーク、オリーブ、フェタチーズが入ったトマトベースの地中海ソース。2切れ食べたら脳みそ停止するくらいお腹いっぱいになります。

ノースバークレーには「グルメゲットー」と呼ばれる地域があります。シャタック通りを中心にヤッピー達が好んで集まる高めのレストランが並んでいるからです。オーガニックフードの巨匠が始めたかの有名なシェ・パニーズもあります。(個人的にはシェ・パニーズって言うほどじゃなかったけども。。。)

写真は「ローフード」と言って、一切食材に火を通さない調理方法専門の “Cafe Gratitude” で頼んだラザーニャ。「ロー」は「生」の意。火を通さないのでもちろんパスタやお肉は使っていません。キュウリをパスタのように何枚を重ねていました。乳製品も使わないから、白いクリームは豆乳です。

これはメキシコ料理のタマリをローフードで。タマリは蒸すところがポイントなので、どちらかと言うとベジーラップと言った風だった。おいしかったのでよしとする。付け合わせはお野菜とキヌアという穀物。キヌア大好き!

デザートにチョコレートムースを食べました。卵やゼラチンを使ってないのに、これは本当によくできていた!ローフードのスイーツでこの味を出せているのは天晴。上に乗ってる刻んだカカオニブが大人な苦みを加えています。

サンフランシスコのテンダーロイン地区にある “Osha” というタイ料理のお店で生春巻き。今では市内に何店舗も構えるポピュラーなところです。安定感のある味。

最後の夜に、ちょうど日本から来ていたまいく、まきべー、じゅのと、BalsaMan Head Quarterのコリンとソーレン、それからキャサリンと、ミッション地区にあるエチオピアン料理を食べました。おーぉきなお皿の上にふわふわしたクレープ状のパンが広げてあって、その上に何種類物ものおかずソースが乗っているのを、みんなで手で食べます。食べ方はインド料理と似ていて、パンをちぎって好きなおかずを挟んで口に放り込む。好きなようにソースを混ぜるとまた美味なのです。東京にもできないかのぅ。おいしいエチオピアン料理レストラン。

あ。ロシアンベーカリーで買ったアップルターンオーバー、ベイクドピロシキ、シベリア風パイ、芥子のみケーキ。写真撮ってないな〜。おいしかったなぁぁ。じゅるる。

ロシア人とわたし

ベイエリアにいる友達はまるで家族のように深ーーく丁寧に私をケアしてくれます。日本だったら「身内」で済ませるようなことも、困った時はすぐに飛んで来てくれる、頼れる存在です。日本での私のネットワークの広さを知っている人は驚くかもしれないけれど、その数はすごく限られてます。だけどその分、1人ひとりと過ごした時間が長く、近所の幼なじみみたいな感覚が育ちました。毎日飽きもせずにつるんでたなー。カフェに行ったり、家で映画を見たり、一緒に八百屋さんにお買い物に行ったり。何かをするための目的意識のもとに集まった仲間じゃなくて、ただただ日常を共に送る仲間。仕事や学校が終ったら、”what’s up? wanna hang out?” と電話して、友達の家に行って、ゆっくりと夜を過ごす。

その中でもロシアン・ジュー(ユダヤ系ロシア人)のEugene、通称 Zhenyaとは悪友というかアホ仲間というか、兄であり弟であるような大事な人です。

ロシアンジュー、と一口で言っても様々な人種、民族がいます。ロシアは広大な土地を持っているので、世界のあらゆる民族系統の人がいるんじゃないか?!ってくらい顔にバラエティーがあります。東欧系、スカンジナビアン系、ゲルマン系、ラテン系、モンゴル系、中国系などなど。黒人のロシア人は個人的には会ったことないけれど、いるのかな?また、ユダヤ人とは、ユダヤ教を信仰している人のことであってもはや民族的な区切りではないので、これまたバラエティーに富んでいます。

Zhenya の場合、血筋はフランスに遡ります。Zhenya という名前はEugeneのロシア語版であるYevgeny の省略形で、親しみをこめて呼ぶニックネームです。Yevgenyのフランス語形がEugeneというわけ。

Zhenyaのご先祖様はユダヤ教徒としてフランスからウクライナに渡りました。だから彼はウクライナ出身。その後、お母さんと一緒にアメリカに移りアメリカ国籍を取得した移民2世です。だけど、アメリカに渡ったのが15歳だったので、 彼のアイデンティティはロシア人です。(ウクライナ出身の人でも、自分をロシア人と見なす人とウクライナ人と見なす人、それぞれいるようです。)アメリカの不思議♪

日本語で名前の下に「ちゃん」「君」をつけて愛情や親密さを示すように、ロシア語では “chka” を名前の最後につけます。私はZhenyaのことを”Zhenychka”、彼は私のことを “Nahochka” と呼びます。

ロシア語を理解することは到底不可能だったにもかかわらず、ロシアンジューに囲まれているのが何故だか心地よく、Zhenychkaを始めとるすロシア人コミュニティとしょっちゅう一緒にいました。彼らは「ロシア人以外に友達いないのかよ!」ってくらい飽きもせず凝りもせずいっつも顔を付き合わせています。友達みんなが兄弟姉妹のような関係で、だらしなさも曝け出すし、言い争いもしょっちゅうします。酔っぱらって意識を失って粗相したのをs wordをぎゃーぎゃーとわめきながらも後始末したり、風邪を引いたらスープを持っていったり、一緒に会社をやったり、キャンプに行ったり、人生相談に乗ったり、バカにし合ったり、取っ組み合いの乱闘をしたり、ふざけあったり、抱きついたり、キスをしたり、歌ったり、踊ったり。(ロシアンジューは男性同士でも女性同士でも、愛情のある友達同士ではハグやキスをします。)

Zhenychka の生い立ちは私とまーーーーーったく違います。自国が政治的/経済的(共産党独裁支配やペレストロイカ)にも、環境的(チェルノブイリ原発事故)にも崩壊し、「国民」としての立場を失い、「人間」としてもギリギリの生活に追いやられたのでアメリカへ亡命しました。家庭環境だって事実は小説より奇なりを地で行く複雑さだし、20代の経験も壮絶。だけど、心が求めるもの、精神とは何か、世界はどんな風にできているか、そういった根源的な価値観を奇妙なほど共有しているのです。ユダヤ教と仏教などの東洋思想には多くの相違点があるので、私たちの神や魂といったものの解釈は一致してる。笑いのツボも驚くほど似てます。日本人とロシア人は、アメリカ人や他のヨーロッパ人が持ってない、くっだらないことをおもしろおかしくしたり、自虐ネタでウケを狙う、という共通点がある気がします。ま、私が仲いいロシア人はって修飾句がつくけれども。

ベイエリアに生息するロシアンジューはlaid backもいいところなので、なかなか決まらないし、立ち話始めたら動かないし、出発しようって言ってから2時間くらいかかったりするけど、居心地がいいのです。なんでだろー。

文化論を学んだ人なら知っているかもしれませんが、各国の文化がどんな特徴があるかを知るための指標があります。古典的なのがHostedという学者の提唱した5つのメジャメント。

  1. 「個人主義」対「集団主義」(IDV: Individualism)
  2. 権力の格差 (PDI: Power Distance Index)」
  3. 不確実性の回避 (UAI: Uncertainty Avoidance Index)」
  4. 「男性型」対「女性型」 (MAS: Masculinity)」
  5. 長期的志向 (LTO:Long-Term Orientation Index)

例えば日本の場合、集団主義の数値がもっとも高い国文化の一つです。だからIDVは低く出る、といった具合。権力の格差は中くらい。不確実性を回避しようとする傾向が非常に高く、最も男性的な社会で、長期的な視野に立って物事を考える文化、と言われています。

ロシア人も日本人も1番の「集団主義」を重んじる民族。このcollectivenessを重んじる精神が、居心地の良さに繋がっているのかも。

Connecting to my heart through my body

The Mindful Body.

It’s a name of a yoga studio located in Pacific Heights, San Francisco.

“Mindful” is a very good term that is hard to translate into Japanese. The dictionary defines: attentive, aware, or careful.

Both “attentive” and “aware” are also sort of difficult words to translate precisely into Japanese.  Mindful is a combination of ”気付いている,” “思慮深い,” “気遣う,” “感覚的に鋭い,” “注意深い,” etc. etc.  To me, the word connotes gentleness and tenderness.

My old yoga teacher, Maile, teaches Hatha Flow at the Mindful Body.  Interestingly enough, Maile is my current yoga teacher, Stacey’s best friend. Isn’t it amazing that the best friend of my yoga teacher in SF lives in Kamakura, next to my home town in Japan?  Like-minded people are meant to flock together.

On Friday evening, I went to Maile’s class. A yoga studio at the Mindful Body had a high ceiling with a skylight. Three sides were walled, and one side was completely curtained (that was also an entrance to the studio). This structure gave it to a soft and open touch.

Guided by Maile’s grounded and graceful voice, I gradually synchronized with my breathing. In the downward dog asana, I sensed where pains resided in my deep inner muscles. One line in the left side body from the buttocks all the way up to the neck, and the left arm from the pinkie to the shoulder. The more I pushed my legs onto the floor, the more energy was released and spread into the entire body. As if the wave of energy had penetrated throughout my triangled body. Up. And down. It felt so good. In everyday life, most of us (needless to say, including me) focus too much on the head and use partially just the upper body: the neck, shoulders, arms. We don’t utilize the chest and belly and back, not to mention the lower body. As a result, tension and stiffness is stored in the upper body. Stuck. Stagnant. Aches. Yoga helps activate the parts of the body underused and flow the breath and energy.

Concentrating on each and every asana accompanied with deep breath allowed me to feel pains that had been dormant. Hidden pains veiled underneath rushy busy daily life. I got connected to the pains. I realized how much pain I carried unconsciously yet ignored them.

A pain can be just physical. However, a pain can be emotional as well. We metamorphose an emotional pain into a physical one and accumulate it in the body. As I was stretching the body and plunging into my pains, I became emotional and tearful. The body pains reminded me that I was psychologically hurt. It made me aware of why I have come to the Bay Area on this trip. There is something that I need to and want to take care of.

On the way back home, I took a Divisadero bus. I got off at 18th and Castro, my old neighborhood. Everything seemingly stayed the same as when I left there, except that a few new shops opened. With mixed feelings, I walked up on the steep hill to my old apartment. I looked at the room where I used to live. It was somehow striking that my mirror that I hadn’t taken with me when moving out was still leaned to the window. Perhaps, the new person kept using it.

I walked down on the street, thinking that my life in Castro was filled with struggles and sufferings. Castro is one of the most lively areas in the city. People laugh, chat, hug, sing, dance and get drunk. Struggles and sufferings sound like a total contrast. Nonetheless, maybe that’s the real face of Castro. At the end, I was living in the right place in the right time of my life, and got forced to be out when it collapsed.

I’m happy to be back, ready for recap.

ネットワーク作り。そこからチャンスを生み出す。

今日はサンフランシスコ・ベイエリア時代からずっとお世話になっているmentor, Kimberlyとお夕食@汐留。Kimberlyはここ数年、日本の企業に向けてグローバル・リーダーシップ・トレーニングを行なっています。彼女のプロジェクト・マネージメントについての本が日本語にもなって出ています。

Kimberlyは、もうひとりの女性コンサルタントJeanneと共に、院生だった私に大きなチャンスを与えてくれた人。見ず知らずの私をトレーナーとして雇ってくれたんです。場所や物品スポンサーもしてくれました。というわけで、そのストーリーを振り返りながら、ネットワーキング術と、ネットワークを作ったはいいけど、そこからどうやってアクションを踏むの?というtipsを少しまとめてみようかな。

Kimberlyとの出会いのきっかけはサンフランシスコ市内で行なわれたフランス商工会議所(だったけな)が主催しているinternational job fair。アメリカでのinternational job fairは、海外で働きたいアメリカ人や外国人留学生と、自国方面に戻りたいヨーロッパ留学生のためのもの。当時はアメリカにステイ or ヨーロッパかアジアにホッピング、という就職オプションだったので参加しました。

そこで行なわれていた複数のワークショップの中で興味を惹いたのがJeanneのもの。彼女はフランスで某グローバル企業のためにバーチャル(オンライン)グローバルチームのチームビルディングを担当、そのケーススタディーを紹介していました。私は大学生の時からオンラインコミュニティを育てたり、日米に分散した顔も合わせたことがない人たちをメーリングリストだけでプロジェクトマネージメントするということをやってきていたので「ビンゴ!」なテーマ。ワークショップ終了後、早速彼女に駆け寄り軽く自己紹介すると、「私もあなたに相談したいことがあるから座って話そう」と初対面にもかかわらずそう言ってきました。

話を聞いてみると、日本の研修/教育コンサルティング会社に依頼されて、グローバルリーダーシップ育成プログラムを手伝うことになり来週東京に下見に行く、ということでした。ただ、日本で仕事をしたことがないので日本のビジネス文化について知りたいから、彼女が所属するコンサルタントチームが実際に仕事を始める前に、ワークショップをやって欲しいというのです。そのチームを率いていたのがKimberlyでした。でもその後、詳細を決めるミーティングをしたのはJeanneとのみ。Kimberlyとは結局、ワークショップ当日まで会いませんでした。よくもまあ、得体の知れない会ったこともない学生を雇ったよね。これがベイエリア、シリコンバレーのベンチャー文化なんだなぁと今更ながら感心。

そんなわけで、それから2ヶ月後、KimberlyとJeanneのおかげで、アメリカを中心に世界各国で活躍する独立系コンサルタントや起業家たちにワークショップを開催しました。ワークショップ会場になったのはJeanneが住んでいた高級マンションにあるカンファレンスルーム。全面ガラスばりの大きな壁の向こうにはプールがあり、ワークショップ後は参加者と共にプールでチルアウト。こうあるべきでしょ、ビジネスワークショップ!

ネットワーキングをしてから実際のアクションに移るまでのスピードは、アメリカ人との方が日本人とよりも何百倍も速いのは確か。それは去年東京に拠点を移してから痛感しています。でも、日本でもちゃきちゃき話を進めていく人はいるので、「日本では無理」と諦めてはいけません。

というわけでポイントは

  • 自分にとってのright peopleが集まるネットワーキングの場に行く。自分と話がトントン拍子で進むタイプの相手、つまり相性のいい相手、というのがいます。そういうケミストリーが起こりそうな人が行く場所を見つけましょう。それは会場の雰囲気や自分の居心地の良さ、他の参加者の言っていることがスッと入ってくるかどうか、といった感覚的なところでわかります。「こりゃ違うな」と思ったら早々に退出。失敗イベント体験から、どんなイベントがより実りがあるか(適当にw)分析します。
  • 自分の強い関心(プロダクトやサービス、ビジネスアイディア)とネットワーキングイベントのテーマに明確な関連性があるものに行く。なんとなく興味深い、面白そうなイベントだと「いいネットワーク」は作れますが「実践的なネットワーク」に短期間で素早くなる確率は低そうです。
  • 最初の5分の会話の中で、自分がその場にいる理由(どんなネットワークが欲しくて、それを利用して何を達成したいのか。ビジネスゴールやキャリアビジョンはなにか)を言う。ネットワーキングイベントでは1人の人間と30分話し込むとは限りません。おもしろそうな人がいればいるほど、1人につき5分とか、ひどければ1分って場合もありえます。そんな数分間で鮮明な印象を残し、「あとでメールしよう」と相手に思わせるには、一言目から本題に切り込んでいくことが必須。でも、エレベーターピッチを紙に書いて練習する必要はありません。毎日、誰かに自分のやってること、やりたいことをぺらぺらしゃべっていると、ネットワーキングの場でもすらっと自分の考え、計画、ビジョンが口をついてくるようになります。
  • 初対面から10〜15分でお互いの方向性が大枠で同じだなと思ったら、1週間以内にきちんとしたミーティングを設定する。スケジューリングがうまくいかず、2週間以上空いてしまうようだったら、それは相手が自分とのミーティング=ディール・メーキングに対して低い優先順位をつけている(よっぽど企業のCレベルの人でもない限り)と考えるのが妥当。