グラフィック通訳

グラフィック・ファシリテーターとしてお仕事をする時、クライアントの話す言語と、私がファシリテーションする言語と、紙にレコーディングしていく言語はすべて統一されています。日本語なら日本語。英語なら英語。

一方、グラフィック・レコーダーとしてお仕事する時は私が主だって舵取りすることはなく、ファシリテーターやメインのスピーカーが別にいます。そして、スピーカーが外国人で聴き手が日本人ということが少なくありません。こういう場合、ほぼ100%通訳の方が別にいます。例えば、アメリカから来日したスピーカーが英語で語り、通訳さんが日本語に訳し、会場は日本語で聞く。この時、グラフィック・レコーディングは基本的にオーディエンスに合わせて日本語でおこないます。

グラフィック・レコーディング(ファシリテーションもですが)はとにかく「聞く力」と「書くスピード」が命。誰かが話している言葉を記憶し、簡潔/短縮にし、その情報を紙面のどこにどうやってレイアウトするかをデザインし、実際に書き記していくのを、瞬時瞬時におこなっていきます。

なので、通訳さんが話すのを待っている間に、スピーカー本人の言葉を聞きながらレコーディングしていった方が時間的効率は断然いいわけです。となると、英語で聞いた言葉を自分で訳して日本語でグラフィック・レコードして、通訳さんの日本語は確認のために聞き直す、という作業になります。

これって、新しい、視覚的な通訳の方法としておもしろいんじゃないかな〜?と思いついたわけです。

しかも、耳が聞こえない人にもいいんじゃないの?

手話通訳ならぬ、グラフィック通訳。

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